情緒的価値とは?
情緒的価値とは、その製品やサービスを利用した際、顧客がどのような気持ちになるか、顧客の感情に与える価値のこと。
例えば、iPhoneで考えてみると、、、
iPhoneは、デザインの美しさや洗練された感じ、高品質な素材の使用などが、所有者に誇りや満足感を与える。
さらに、Appleのエコシステムによって提供されるシームレスなWow体験や、革新的なテクノロジーに対する興奮も情緒的な価値として挙げられる。
他にも様々な情緒的価値があると思うが、このように製品やサービスを利用したときの顧客の気持ちや感情を情緒的価値という。
機能的価値から、情緒的価値を明確にしていく
ブランディングとは、顧客の心や頭の中に印象を残すこと。
なので、情緒的にどのような価値を顧客に与えるのか、明確にする必要性がある。
しかし、いきなり情緒的価値を考えていくのではなく、まず機能的価値から考えていく。
その上で、その機能的価値が、どのような情緒的価値を顧客に与えるのか考えていく。
例えば、iPhoneを事例に考えていくと、、、
“綺麗な写真や動画を撮ることができる“という機能的価値に対して、情緒的価値を考えていくと、、、
「創造性」や「感動」といった情緒的価値が考えられる。
つまり、iPhoneは、綺麗な写真や動画を撮れることで、自分の創造性を発揮し、特別な瞬間を美しく記録することができる。
また、美しい写真や動画は思い出をより鮮明にし、感情的なつながりを強める助けとなる。
また、“感覚的に操作することができる“という機能的価値に対しては、、、
「使いやすさ」「自信」といった情緒的価値が考えられる。
つまり、iPhoneは、顧客にとって使いやすく、操作が直感的であるため、使い始める際に迷うことなく自信を持って利用することができる。
さらに、“安全性をあまり気にすることなく日常生活をサポートしてくれる“という機能的価値に対しては、、、
「信頼」や「安心」といった情緒的価値が考えられる。
つまり、iPhoneは、安全性を気にすることなく日常生活を送ることができるため、安心感が生まれる。
また、iPhoneに対する信頼感は非常に強く、顧客が安全に活動できる状態を構築してくれる。
このように、機能的価値から考えていくことで、情緒的価値を見出しやすくなる。
また、情緒的価値を明確にすることで、ブランドエッセンス(ブランドの本質)を考えやすくなる。

Step❷:情緒的価値を明確にする