わかったようで 全く分からない PEST分析
戦略策定にあたり、環境分析のやり方をわかりやすく説明してきたつもりだが、、、
あまり理解されていないようだ。。。
確かに、戦略策定に慣れた人でもなかなか難しいので、
一度説明を聞いたからといって、すぐに理解できるわけではにと思うし、
仮に理解したとしても、やってみるとどうしていい分からなくなるものだ。
そこで、もっと噛み砕くとともに、具体的に一緒に進めていくことにした。
どうやってPEST分析をしていけばよいのか?
頭では理解していても、実際やってみると分からないものだ。
そこで、具体的な問いを出して、ステップごとに一緒に考えていく。
とりあえず、PESTのP(Politics):政治的要因から、考えてみる。
政治といっても何を考えていけばいいのか解らないと思うので、
まずは、自分達の事業に影響する制度やルールなどをブレーンストーミング的に思いつくまま出してもらう。
『自分達の事業に関係する制度や、ルールはどんなものがある?』
Step1で出された制度やルールが、今後どのように変化していくか1つ1つしっかり検討していく。
現状の理解だけではなく、この先どのような変化が起こるかを捉えることが重要だ。
現在の状況を出して満足していることが多いが、、、
PEST分析の目的は、この先の大きな変化の流れを捉えることなので、この先の変化をしっかり検討する。
『それぞれの制度やルールは、今後どのように変化していきそうか?』
Step2の中から、我々の事業に大きな影響を及ぼしそうなものを絞り込んでいく。
全てのものを考えていると、まとまらないし、考え難いと思うので、本当に重要なものに絞り込んでいく。
『出てきた制度やルールの中で、重要なもの/影響度の高いものは?』
ただ、変化を捉えただけでは意味がなく、それが自分達の事業にどのような影響を及ぼすか?その意味合いまで考える。
現状を出して満足したり、その先の変化を捉えて満足している人も多いが、、、
それだけでは不十分で、その変化が自分達の事業にどのような影響を及ぼすのか?さらには自分達の顧客にどのような影響を及ぼすのかまで考え抜いて、意味ある分析となる。
『その制度やルールの変化は、自分達の事業にどのような影響を及ぼすと思う?』
さらに、その影響が我々の顧客にどのような影響を及ぼすかまで検討する。
『そのような変化が起こると、顧客にはどのような影響が出てくると思う?』
他の項目(PEST)も同様のステップで進めていく
上述のような感じで、PESTの残りのE(Economy:経済)、S(Society:社会)、T(Technology:技術)も同様に進めていく。
PEST分析の内容をまとめる
最終的に、
『自分達の事業において、大きなトレンドとして、○○な変化があり、
その変化により、自分達の事業や顧客に対して□□の影響があると考えられる。』
…という感じで、PEST分析として纏める。
3C分析についてもあまり理解していないようなので、一緒にやる前に、もう少し詳しく説明を加えていくことにした。。。